Crazy For dos and don'ts

音を楽しむことを。日々の無常を。心の遊びを。

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このページのトップへ


Bruce Springsteen“Magic”
先月発売になったばかり。
米国のBillboardチャートでは1位になった。
Rolling Stone紙では、五つ☆になったらしい。

Bruceの歌の良さは、日本人の私には
一聴しただけではわからない。
それは、そのRockさが歌詞の中に隠れている
からだと思う。

村上春樹が
「意味がなければスイングはない」で、
彼が翻訳した作家レイモンド・カーヴァー
と並立的に
80年代のブルース・スプリングスティーン
のことを書いている。

「『俺はアメリカで生まれたんだ』と叫ぶとき、
そこにはいうまでもなく怒りがあり、懐疑があり、
哀しみがある。俺が生まれた国アメリカは
こんな国じゃなかったはずだ、
こんな国であるべきではないのだ、
という痛切な思いが彼の中にある。」

『ボーン・イン・ザ・USA』彼の大ヒット曲。

その詩の「切実さ」とはかけはなれた「外装」。
そのギャップが外国人の自分には
理解できなかった。実際上の本を読むまでは。

さらに、彼は「ワーキングクラス」にとっては
「数少ない貴重なスポークスマン」だと
村上氏は書く。
彼が歌ったのは「ブルーカラー階級」の
「心情であり、夢であり、絶望なのだ」と。

そして彼の詩には
「荒々しい、痛々しいまでの
リアリティー」がある。
もちろん様々な隠喩をつかってだが。

このリアリティだけではなく、
彼の詩は「安易な結論づけを拒む
『物語の開放性=wide-openess』
を意識的に、積極的に採用している」。

村上春樹が書いていることに
うんうんうなずきながら
このCDを聞いていた。

1曲目は
“This is radio nowhere,
Is there anyboy alive out there?”
の呼びかけでアルバムは始まる。
“Radio nowhere”。
今回のアメリカツアー
の幕をあける曲。
さぁ、これから始まるぜ、
みないるか!! agitation曲。

5曲目
“Gypsy Biker”
ドラムのスネアの破裂音が
かっこいい。Rockって感じの曲。
“Sister Mary sits with your color
Brother John is drunk and gone
This whole town's been rousted
Which side are you on”
「シアター・メアリーはお前の制服をだきしめている
ブラザー・ジョンは酔いつぶれている
 町全体が悩まされている
 どっちの味方かと」
“We’re just waitin' on the phone
Our Gypsy biker’s comin' home”
「俺たちはただ電話を待っている
俺たちのジプシー・バイカーが戻ってくる。」
アメリカの現在、地方の町の閉塞感。

次の“Girls in their summer clothes”
「夏服の少女たち」
ノスタルジー、昔のアメリカへの。
ミディアムテンポのいい曲。
胸をつきさすような他の曲と違い
なごむ。

アメリカの閉塞感。
地方の町の
Classの、
国の外の。

8曲目“Magic”
“Trust none of what you hear
And less of what you see
This is what will be
This is what will be”
「耳にするものを一切信じてはいけません
目にするものはなおさらのこと
それがやがて現実に
それがやがて現実に」
ミディアム・テンポの曲。
語りかけるように、つぶやくように
歌う。
この曲は特に村上春樹のいう
「物語の開放性」を感じさせる。

自分たちの見ているものは
“Magic”なのか?
Truth(真実)なのか。

彼の詩にはRockがあると思う。
ちょっと下世話だが
ふざけるんじゃねーよ的な。
突破力のある言葉が
ふしぶしにでてくる。
このRockは概念的なRock。
音的ジャンル的なRockとは別な。

今のアメリカがつまっている一枚。
考えてみてほしい、このアルバムが
一位になっているんだ。
今のアメリカでは。

日本盤には3人の解説がのっている
それぞれに面白いがBob Dylanを一枚も
持っていない自分には(←アホ)
訳詞家三浦久さんの解説が好き。
スポンサーサイト
このページのトップへ
David Bowie “Reality”。
2003年 アメリカ。
ボウイ最新作。

自分にとってボウイは、“Let's Dance”の
ボウイである。
ナイルロジャースプロデュース。
ボウイ最大のヒット作である。

アメリカで勉強していたとき
ボウイのことを聞かれた。自分は一枚しか
持ってないのに。
「ボウイ?彼はLet's Danceで
終わったんじゃない?
あそこまでポップなもので、
ヒットを作った。
“Tin Machine”聞いたけど
あまりパッとしない印象だったな。」

友達「いや、ボウイはいつも
その時が最高で、いつもチェンジズしている」
友達はその時自分よりも年上で、
頭の良い娘だった。

あれから10年以上経ち、ボウイの
CDもかなり買った。
社会経験もつんで、本当に
現実が身に沁みた。“Reality”bites.
ボウイのすごさが身に沁みた。

うん十年のキャリアを持ち
まだこれだけのアルバムを
作れるのか。独特のボウイの雰囲気。
Let's Danceの流れではない。

ジギー・スターダスト、ベルリン三部作などの
流れである。相変わらずキャッチーなところ
とリズムの間の取り方、特にベースの。
劇での独白に似たボウイのボーカル。

SoftTime-RE/Startさんの「デビッド・ボウイ」
にあるように、ボウイには
カバー自体が意味ないものかもしれない。

今のボウイがぎっしりつまった最新作。

歌詞カードと合わせて聞くと、緊張感が増す。
ボウイ好きには、おすすめ!


テーマ:洋楽 - ジャンル:音楽

このページのトップへ

FC2Ad

Information

fino tonic
  • Author: fino tonic
  • Something mo' better?,I hope.

Search

Calendar

05月 « 2017年06月 » 07月
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

 

プロフィール

fino tonic

Author:fino tonic
Something mo' better?,I hope.

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。